修理?修復?
2008年 11月 30日今回は?十年振りに甦ったデザートセットをご紹介します
このセットをロンドンで見つけた時は5本組みでした
でも残念ながらフォークの1本に直し(修理)があったのです
しかも一目瞭然の修理の痕
普通、直しのある物は値段が下がります
その時も「4本組だけ売れればいいわ」と思って仕入れし、売りました
1組は引き出しの隅っこで忘れ去られていました
ある時、昔バターナイフを買って下さったお客様から修理の依頼を受けました
戻ってきた時の美しさはどうでしょう! 完全に修復されていました
それからは考えを変える事にしたのです
「古い物ですから現状で・・・」とそのままで渡していたのを
何かの縁でアミーカに来たのなら、ここで修復してあげようって
そうすればまた何十年か安心して使ってもらえる
だってこのモノたちは、私たちを通り越してずーっと生きていくのだから
そうして、再び日の目をみたセット
バーミンガム・1820年制作
白蝶貝の彫りも美しく
見事に修復されました
修復されたモノたちは、値段が下がるどころか
値打ちが上がっていると思いませんか?
直しても手元に置きたいという思いと、美しく直してあげたいという職人さんの思いが
プラスされているからかも知れませんね
アミーカ 03・3535・2922
by ginza-antique
| 2008-11-30 15:10
| アミーカ